スタッフブログ - 櫻本
2018.09.30
気圧変化による歯の痛み
こんにちは、歯科医師の櫻本です⭐️
台風の影響により、日本各地で歴史的豪雨や土砂災害に見舞われていますが、皆様ご無事でしょうか。
私はこの夏、趣味のダイビングで様々な所に潜りに行きました。
サンゴ礁の綺麗な所、魚がたくさんいる沈船など、海は潜るたびに違う景色があり、地上で味わうことのできない楽しさがあります。
最近インストラクターの方から、歯が痛くなり大変な経験をしたことがあるという話を聞きました。
空気には重さがあって、頭の上からの空気の重さが、地上の私たちに1気圧という圧力をかけています。
そして水は空気よりずっと重いので、たった10mの深さで、大気圧と同じだけの圧力がかかります。
つまり、水深10mで2気圧、20mで3気圧、30mで4気圧もの圧力がかかるのです。
なので、水中にペットボトルを持っていくとペコペコと凹み始め、10mも行かない間に、ペコんと壊れるのです。
この気圧の変化がお口の中でもおこっているのです。
詰め物やかぶせ物が合っていない場合、むし歯がある場合、その歯髄や歯の周囲に空洞があると、ダイビング中に歯の痛みを生じることがあるのです。
これは、ダイビングに関わらず、気圧変化のある飛行機でも同様のことがおこる可能性があります。
飛行機に乗ったときやダイビング中に、歯の痛みを感じたかことのある方、それは治療が必要であることのサインかもしれません。
一度歯科にご相談されることをお勧めします。