予防歯科

予防歯科について

皆さんは今まで歯科医院でむし歯の治療をしたことがありますか?
皆さんは小さい頃から歯磨きはしていませんでしたか?
寝る前に、「歯磨きしたかぁ?」とか学校でも「歯磨きしてきたかぁ?」と言われていませんでしたか?
それでもむし歯になったのですよね?
それはつまり歯磨きではむし歯にならないように予防ができなかったのではないのでしょうか?

歯の一生

むし歯を繰り返した
歯のライフサイクル

 

頑張って磨いていたのに治療した歯の下にむし歯が出来たと言われた…そんな経験はありませんか?

それではまずむし歯を繰り返した歯の一生を見てみましょう。

上の図を見てお分かりのとおり、治療を繰り返していったことでむし歯の部分がどんどん人工物に置き換わっています。

つまりむし歯を削って詰めれば詰めるほど、天然の歯は失われていくのです。
その結果、治療をする度に健康な歯の部分はどんどん減っていき、50歳前後で歯を抜くことになってしまいます。
考えてみてください。お口の中というのは常に37℃の冷めないお風呂の中みたいなものです。
そこに80℃のお茶が入ってきたり、冷たいアイスクリームが入ってきたり、はたまたスルメなどの堅いものなどが入ってきます。
夜中にははぎしりや食いしばりなど、100kg近い力が歯に加わります。そのような環境で人工物が果たして何年もつでしょうか?
もうお分かりのように、歯を残す為には、予防に力を入れ、そもそもむし歯にならない口内環境を作ればいいのです。


「削らないのがいいのは分かったけど、そんなことは本当にできるの?」
そう思われる方もたくさんいらっしゃると思いますが、断言します。

 

「むし歯、歯周病を予防することは可能です」

 

がんや生活習慣病の予防は難しいのですが、むし歯や歯周病の予防は簡単です。
むし歯の原因はむし歯菌、歯周病の原因は歯周病菌で、もともと口の中にいる弱い細菌なのです。
それを長時間、大量に同じ場所に居続けさせなければ、むし歯や歯周病にはならないのです。

そうかと言っても1時間くらい鏡の前で鬼の形相で歯みがきするわけでも、すごく高い歯磨き粉を使う必要もありません。

 

定期的に歯医者に行って歯のクリーニングを受けることで予防出来ます。

8020運動

8020運動ってご存知ですか?

8020運動とは、日本歯科医師会が推奨する80歳で20本の歯を残そうという運動です。

それでは、現在の日本の80歳の平均残存歯数は何本でしょうか?

なんと答えは7本です。

多くの方は熱心に歯の治療に通った結果、7本しか歯を残せていないのです。
それどころか80歳で60%くらいの方は総入れ歯になってしまっています。

日本と海外の違い


 

 

アメリカでは85歳で15.8本、スウェーデンでは19.5本の歯を残せているのです。(サンスター調べ)
それに対して日本では7本…なぜ日本人は歯を残せていないのでしょうか?
人種によって歯の強さが違うのでしょうか?

それは、治療が違うのではなく、予防に対する姿勢が違うのです!

 

アメリカやスウェーデンではむし歯の治療に保険が適応されません。そのため、むし歯になると何万円という治療費がかかりますので、そうならないように子供のうちに矯正して歯並びを治し、定期的に歯医者でクリーニングを受けてむし歯や歯周病の予防を行います。

それに対して日本ではむし歯治療に保険が適応されるので、比較的負担も少なく気軽に治療ができます。ただし、保険が適応されるのは「悪いところを削って詰める」ことだけなのです。つまり、予防治療は保険適応外なのです。ですから、日本人の頭の中に「歯医者は歯が痛くなったら行くところだ」という意識がついてしまったのです。

そのために、歯医者自体も患者様に望まれるまま、保険適応内で、削って詰める治療ばかりを行い、「どうしたら悪くならないように予防できるか」ということにまで踏み込まず、また患者様に伝えることも出来なかったのです。結果、むし歯を繰り返すサイクルを作ってしまい、歯を残せないでいるのです。これが欧米諸国との間に大きな差がついてしまった最大の原因です。

 

日本人は歯を残せないのではなく、単に歯を残す努力をしていないだけなのです。正しい知識と、「歯を残したい」という意識があれば、歯は十分残せるのです。

歯を残す方法

当院では、1〜4ヶ月に一回の
PMTC受診を推奨しております。

PMTCとは、[プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング]の頭文字をとった用語で、歯科のプロである歯科医師や歯科衛生士による専門的な器械や器具を使った掃除のことです。

毎日、隅々まで磨いているつもりでも、どうしても歯ブラシの届きにくい所、汚れがたまりやすい所が出来てしまいます。そういったところにいる細菌は、時間がたつとネバネバしたしつこい膜を作って歯にべったりと引っ付きます。これは、流し台の排水口などにつくヌメリと同じ性質のもので、バイオフィルムと呼ばれます。これを取り除くには、こすって落とすのがもっとも効果的。

そこで大切なのが、毎日の歯みがきなのですが、歯の形や並び方は複雑で、実際のところ歯ブラシでは届かない場所もあります。
この部分のクリーニングを歯科衛生士が行います。


PMTCでは、歯面や歯間を徹底的に掃除して、新たなプラークが付きにくいように歯面をツルツルにします。PMTCには、むし歯や歯周病を防ぐはたらきや改善、歯質の強化とともに、歯の着色を除去し、光沢のあるきれいな歯を保つ、などの効果があります。もうひとつ、PMTCで患者様に喜ばれるのは、なんといってもその爽快感です。歯がツルツルになって口の中がサッパリし、着色が取れ、自然な白さがよみがえります。しかも、治療とは違い、まったく痛みや不快感がありませんので、中には気持ちよくて眠ってしまう方もいるほど。リピーターが多いのもうなずけます。

欧米では、治療ではなく、このPMTCに力を入れたことによって、国民の平均残存歯数が飛躍的に向上したのです。

日本でも、熊谷崇先生の調査によると、上のグラフのようにメンテナンスをしっかり受けた方と受けなかった方とでは80歳になったときに約9本もの差がついているのです。皆さんは、80歳になったときに、何本、歯を残していたいですか?

今からでも予防歯科始めてみませんか?