妊婦の患者様へ

2013.08.08

レントゲン、薬(麻酔、鎮痛剤、抗生剤)の胎児への影響は?

【レントゲンについて】

 

妊婦の方が、歯の治療を受けられるとき、胎児への影響をとても心配されることと思います。

 

特にレントゲンについて気にされる方が多いのではないのでしょうか。

 

胎児に放射線障害を引き起こす線量は、50~100mSvといわれていますが、

 

歯科で使用するレントゲンの線量は、小さいレントゲンで1回0.016~0.039mSv、

 

口腔全体が写るパノラマで約0.04mSvです。

 

ちなみに1年間で人が自然界で浴びる放射線量は、2.4mSv程度です。

 

つまり歯科で使うX線量は1年間の自然放射線量の1/147~1/61とごく微量で、

 

しかもこれは目的とする歯に対する線量で、腹部への線量はさらにその1/100程度

 

となります。

 

その上、吉田歯科ではレントゲン撮影を行う際には散乱する放射線を防ぐため、

 

鉛入りの防護エプロンをかけます。

 


(イメージ画像)

 

以上の点を考慮して、歯科でエックス線撮影が胎児に及ぼす可能性は

 

心配されなくてもよいと思います。

 

むしろ被爆のリスクを恐れてレントゲン検査を受けないよりは、

 

しっかりと検査をして正確な診断が下せる状況の下で診療を行う方が

 

体には良いと言えるでしょう。

 

【局部麻酔】

 

歯科治療で用いる麻酔薬は、麻酔自体の効力を持つリドカインと、

 

麻酔の効力を増強させるエピネフリンの二種類から成っています。

 

リドカインは、医科においても頻繁に用いられ産婦人科でも無痛分娩や

 

妊娠の会陰部の病変を切除する際にも使用されています。

 

これらの使用量に比較して、通常の歯科治療で使用される量ははるかに少なく、

 

母体や胎児への影響は少ないと考えられています。

 

エピネフリン(別名アドレナリン)は、血管収縮作用があるので、大量に投与した場合、

 

胎盤の血流量が減少し、胎児に悪影響を及ぼす危険性が理論上考えられます。

 

しかし、歯科の麻酔で使用するエピネフリンはたいへん低濃度です。

 

歯科における局所麻酔注射の結果、胎盤の血流量が減少するとは思えません。

 

また、エピネフリンは、痛みによっても体から自然分泌されます。

 

その際の分泌量は、一本の局所麻酔注射に含まれるエピネフリンよりもはるかに多く、

 

その10倍とも言われています。

 

それならば、痛みに耐えて治療を受けるより、麻酔注射をしたほうが

 

安全ということになります。

 

痛みを我慢しながら治療を受けていただくより、

 

痛みを早く取り去って快適な日常生活を送っていただくことのほうが

 

母体や胎児にとって大切ではないでしょうか。

 

【鎮痛剤、抗生剤】

 

妊娠中にどんな薬なら飲んでも良いか、授乳中にどの薬を飲んでも赤ちゃんに大丈夫か、

 

お母さんにとって一番知りたいところでしょう。

 

薬剤に関しては、どんなものでもおそらく「100%安全」と言い切れるものは無いでしょう。

 

しかし妊婦の方にも安全性が高く、安心して飲んで頂けるお薬もあります。

 

当院では、原則として妊娠中の患者様に投薬はいたしません

 

ただし痛みがひどく我慢することが逆にお腹の赤ちゃんに悪い影響を

 

与えることがある等の場合、産婦人科の先生と相談した上で投薬することもあります。

 

また、授乳中の患者様への投薬もできるだけ行いません

 

しかし、どうしても必要な場合は、できるだけお子様への影響の少ないものを選択します。

 

安全のため母乳を止めていただく場合もあります

 

心配な場合は、お断りいただいてもかまいません

 

医師とよく相談し、充分な説明をうけた上で用法用量を守って

 

お薬を飲むように心がけて下さい。

 

母体や胎児への影響を第一に考えれば妊娠される前に歯の治療をすませておくことが

 

望ましいでしょう。

 

以上より、一般的に妊婦さんの歯科治療がお腹の赤ちゃんに影響を与えることは

 

まずないということがおわかりいただけたでしょうか。

 

あまり神経質にならずに安心して治療を受けてください。

 

 

**********************************************
豊中市 医療法人スマイルデザイン吉田歯科

 

記事一覧