スタッフブログ - 森

2018.05.07

その痛み本当に歯が原因ですか?

ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?

ゆっくりと休めた方、アクティブに予定を詰め込んだ方、様々かと思われます。

リフレッシュし、新たな気持ちでチーム一丸となって患者さんの健口に取り組んでいきます、歯科医師の森です。

歯内療法(根の治療)をメインに日々診療していますが、たくさんの患者さんが痛みを主訴に来院されます。その中には、歯が原因で生じている痛みだけでなく、その他の要因で痛みが出ている場合があります。「他院で抜歯した後から、なんとなくチクチクした痛みがずっと続いている」「歯だけでなく、顔が全体的に痛い」「食事中にビリっとした痛みが走る」などの悩みをお持ちの方、それはもしかしたら歯が原因ではないのかもしれません。

 

口周辺の痛みが、歯が原因でない場合も決して少なくはありません。

代表的なものとして

①筋・筋膜性疼痛

②神経障害性疼痛

③神経血管性歯痛

④上顎道炎が関連している痛み

⑤心疾患

⑥精神疾患または心理的社会的要因による歯痛

⑦特発性歯痛

などが挙げられます。

 

これらは特徴的な症状を示すものもあれば、痛みの症状自体が歯の痛みと非常に似通っている場合もあります。

 

これらの病気による痛みと歯が原因の痛みを分別しなければなりません。

歯科医師には、「この痛みは本当に歯が原因なのか?」を高いレベルで診査診断する能力が必要となります。

問診による患者さんからの情報をはじめ、様々な温度による反応を見たり、触ったり叩いた時、または電気を流した時の反応、エックス線、場合によってはCT等の情報をもとに、原因の特定を図ります。

原因がはっきりしないうちから、治療することは決してありません。あなたの大切な歯を守るために、原因を確定させるのはとても重要なことです。

 

そして、歯が原因の場合は痛みを取り除くための治療を、歯が原因でない場合は大学病院・市民病院等へのご紹介になります。いたずらにズルズルと引き伸さないことは、そのまま患者さんの利益につながります。

歯が原因の痛みとそれ以外では、症状に違いがある場合が多いですが、顕著な症状や所見を載せておきますので参考にしてください。

 

 

*「もしかしてその痛み、歯が原因ではないかも?」*

痛みの原因が歯かどうかわからない見つからない

・局所麻酔をしても痛みが引かないことがある

・チクチク、疼くような、焼けるような痛みがある

・局所的ではない

・頭痛と関連している場合がある

・顎関節や周囲の筋を押すと痛みが出ることがある

・精神的に過度のストレスがかかっている

・痛みを除去するために根の治療や抜歯が行われた経験がある

 

このような症状にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

解決の糸口が見つかるかもしれません。

  1. 嶋田昌彦, 山崎陽子. 非歯原性歯痛と治療の進め方. 日歯内療誌39(1):2~8,2018
  2. 日本口腔顔面痛学会編:口腔顔面痛の診断と治療ガイドブック第2版, 医歯薬出版, 東京
  3. 和嶋浩一, 矢谷博文, 井川雅子ほか:非歯原性歯痛診療ガイドライン, 日口腔顔面痛会誌, 4(2)6-30, 2011.
  4. 石井宏. 世界基準の臨床歯内療法, 医歯薬出版.
  5. Rosenberg PA. Endodontic pain. Endodontic Topics.2014; 30(1) :75-98
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